二人日和
エンディングが終わった時 “よかったな” って後ろの座席から聞こえてきました。私も隣に座っている友達に “よかったな” って言いました。いい映画を見終わった時、その一言が言いたくて私は友達と二人で映画に出かけます。
“二人日和”は、このあたりでは大阪のOS劇場でしか上映していません。お出かけも3日目で今日は特別晴れてなくてもいい日なのに、こんな日に限っていいお天気です。
さて映画 “二人日和” ですが、妥協することなくいい映画でした。 “三丁目の夕日”よりちょっと上の世代向けでしょうか。観客は60代の方が多いです。
主人公は藤村志保さん(千恵)、筋肉の衰えていく難病にかかっています。その夫で京都の神祇装束司、黒吉家の主人。頑固に伝統を守ろうとしていますが無愛想です。黒吉さんに頼まれ、千恵さんにトランプを教える俊介さん。京大で?遺伝子の研究をしています。三人を軸に、鴨川上流あたりの自然と黒吉家の調度で映画を盛りたてます。
千恵さんはトランプの裏の絵を見ていて突然「天使が自転車に乗ってはる」と黒吉さんに言います。黒吉さんはトランプの絵を見ます。俊介さんはいつも自転車に乗っているのです。
久しぶりに御雛さまを飾ろうとした千恵さん。訪ねてきた俊介さんに「子供もおらへんし、長い間ださへんだけど・・。結婚前にあの人が、お顔は頭職人に頼んで、装束は自分で作ってくれはったんや」と言いながら手に取ったお雛さまの衣装は、この映画の中で一番の印象でした。奈良でも一刀彫りのお雛さまに魅せられましたが、お雛さまにはいつも惹かれます。そういえば家のお雛さまはお出かけとパソコンに夢中になっていて出していません。4月3日までには飾りましょう。
千恵さんの死後、お雛さまはアメリカに留学する俊介さんに貰われていきました。
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